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≪空港図鑑≫グランドハンドリングになるには?┃年収・資格など徹底解説
【目次】
グランドハンドリングの仕事とは?
お客様の「安心」と「楽しい」を支える仕事!
羽田空港では1日に約13.8万、成田空港では約9万人が飛行機を利用しております。
「旅行」の為に利用する方もいれば、「仕事」の為に利用をする人もいるかと思います。
その方たちを安心・安全に目的地までお届けするのが、グランドハンドリングのお仕事です。
航空機の離着陸を操作し、円滑な空港の運用にかかわるのがグランドハンドリングです。
主な業務としては航空機の誘導・安全確認、ドアの開閉、機体清掃、機内清掃、手荷物の積み下ろしなどがあり、役割分担をしながら業務を行なっています。
直接お客様と接する機会は少ないですが、定刻で安全に飛行機を運行させるために、航空業界では欠かせない仕事になります。
体力を要する仕事ではありますが、飛行機を間近で見て、空港という大きな業界に関われるダイナミックな仕事でやりがいも大きく、飛行機好きに支持される仕事になります。
グランドハンドリングになるには?
企業によって異なりますが、グランドハンドリングになるには、高等専門学校や専門学校、短期大学、大学、大学院のいずれかの卒業資格が必要となる場合が多いです。
専門学校では、在学中にグランドハンドリングの基礎や航空業界の知識を学べるので、就職では即戦力として活躍できるスキルを持っているというアピールができます。
就職活動は、グランドスタッフの業務を専門とするハンドリング会社(主に航空関係会社の子会社やグループ会社)に応募し、グランドハンドリングスタッフとしての採用を目指します。(現在グランドハンドリングの事業者は全国に約400社存在していると言われています。)
入社後しばらくは機内清掃や荷物の仕分け、積み下ろし業務などを担当することとなりますが、研修を経て会社内での資格を取得後、搭乗橋や航空機誘導といった業務を行うことが出来ます。
現在では派遣会社でもグランドハンドリングの仕事を紹介している企業も多く、正社員と比較して業務の幅は狭いものの、夢を叶える事が身近になってきています。
グランドハンドリングの年収は?
グランドハンドリングの年収は、正社員では平均491万円となり、賞与が年に2~3回あります。
派遣では時給1600円~1800円と、軽作業やコールセンターと比較しても割高な仕事となります。
しかしながら、グランドハンドリング業務は、シフト勤務が多く、深夜や早朝の勤務、休日出勤などもあり、手当てが支給されるこが一般的です。
グランドハンドリングに必要な資格やスキルは?
入社時には「普通運転免許」が必要とされる場合が多いです。
これは、免許が無ければ空港内の専用車両の運転ができず、業務が限られてしまう為になります。
また「危険物取扱者(危険物乙4)」(ガソリン、灯油、軽油などを扱うことのできる免許)があると、資格手当てがつく場合もあります。
入社後に、「フォークリフト運転技能講習終了証」や「けん引自動車運転免許」、「高所作業者運転技能講習終了証」等に挑戦すると、更に仕事の幅が広がります。
また会社ごとに専用車両の運転の為に、社内資格・免許を義務付けている企業様がほとんどになります。
グランドハンドリングに向いている人は?
▶航空業界に興味があり、飛行機が好きな人
▶チームワークや仲間と協力することが好きな人
▶臨機応変に対応できる柔軟性がある人
▶体力に自信のある人
グランドハンドリングの将来性は?
LCC(格安航空)が登場したことにより、国内旅行、海外旅行ともに利用者が増加を遂げています。
その為、便数を増やして対応を行っている航空会社も多くなっており、現在どこの航空系企業は採用に力を入れています。
新型コロナウイルスの影響で大きく人材の減少からもグランドハンドリングの業務で働きたい方には追い風になります。
こういった業界の流れがある為、グランドハンドリングも引き続き需要があると予測がされています。